札幌市白石区北郷|内科・循環器科病院/ふるげん内科・循環器クリニック

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札幌市白石区北郷3条4丁目6-1

傾向と対策

傾向と対策
        

2022年度高齢者用肺炎球菌
ワクチン定期接種のご案内

平成26年10月1日から高齢者用肺炎球菌ワクチンが、定期予防接種になりました。
「平成31年度以降の定期接種対象者は65歳のみ」とされておりましたが、厚生労働省において、対象者の拡大を図るため、平成31年度~平成35年度の間、引き続き70歳以上の対象となる方にも接種機会が設けられることになりました。

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

肺炎球菌には 93種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるという研究結果があります。 (病原微生物検出情報IASR2018年7月号 「成人侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)症例の臨床像の特徴と原因菌の血清型分布の解析」を参照)

高齢者予防接種(インフルエンザワクチン及び肺炎球菌ワクチン)を実施している医療機関は、高齢者予防接種実施医療機関名簿のページで御案内しております。

2019年度高齢者用肺炎球菌 ワクチン定期接種のご案内
        

胃ガン「リスク判定」

胃がんの原因の8割がヘリコバクターピロリ菌(以下、「ピロリ菌」という。)とされており、胃がピロリ菌に感染し、胃炎を起こすと胃がんになりやすいと言われておりま す。

札幌市では、平成31年1月より、血液検査により胃がんにかかりやすいかどうかを判定する検査を実施することとしております。具体的には、血液検査によりピロリ菌感染の有無と胃粘膜萎縮の度合いを調べ、両者の結果の組み合わせにより、胃がんのリスクをA、B、C、Dの4つの群に分類し、リスクの度合いを判定いたします。 リスクの高い方(B~D群)には、精密検査を受診するよう勧めております。

またA群に分類された人でも、以前にピロリ菌に感染していた人や、あるいは、現在もピロリ菌感染が継続している人が一部含まれてしまいます。実際に、胃がんの患者さんの胃がんリスク評価の結果では、胃がんの10%前後がA群に分類されたという報告があります。
そのため、血液検査による胃がんリスク検査だけでなく、一度は胃内視鏡検査か胃X線検査などの画像検査(胃がん検診)を受けることを推奨します。

受診方法は健康保険証や運転免許証など、住所・氏名・年齢のわかるものを提示のうえ、「札幌市胃がんリスク判定を受診したい」と申し出てください。

胃ガン「リスク判定」

とくとく健診

とくとく健診とは、メタボリックシンドロームに着目した、生活習慣病予防のための健診です。

日本人の食生活や身体活動等の生活習慣の変化により、糖尿病等の生活習慣病になる方が増えています。生活習慣病の多くは、自覚症状がないまま進行するため、ご自身の健康状態を検査数値やデータでしっかり把握することが大切です。とくとく健診(特定健診)・特定保健指導を利用し、生活習慣病を予防しましょう。

札幌市国保に加入している40歳以上の方を対象とし、加入した時期に応じて「受診券」をお送りしております。健診は、年度内に1回だけ受診することができます。
受診券に記載している有効期限までに、受診してください。

受診に際しては、保険証、受診券、前年度の受診結果(お持ちの方)をお持ちになって受診してください。

「心筋梗塞」約12分の1人が

平成12年(2000年)の虚血性心疾患の死亡率は、人口10万人あたり55.9人で、近年になるにしたがって徐々に増加しる傾向にあります。

心筋梗塞では亡くなられる方の半数以上が、発症から1時間以内に集中しています。血中コレステロールや中性脂肪が高い人などの高脂血症や糖尿病、高血圧、喫煙、肥満等は、狭心症や心筋梗塞症の発症と関連が高いことはよく知られています。さらに、過度の疲労、睡眠不足、激務、過度の精神的ストレスも心筋梗塞発症の要因となっています。

痛みを覚えない場合もありますし、軽い症状でおさまる場合もありますが、自ら感じる症状の強さと病気の重症度は、必ずしも一致しないことがあります。そのため体験したことがない胸痛や、圧迫されるような胸苦しさがみられた場合は、早めに検査を受けるようにしてください。

「夜間の血圧上昇リスク」

血圧は通常、昼間より夜間のほうが低くなります。しかし、昼間の血圧より夜間の血圧が高い場合があり、
これを夜間高血圧といいます。夜間高血圧は、場合によってはその高血圧の影響が朝まで続き、早朝高血圧につながることもあります。

起床後の早朝血圧と夜間最低血圧との差が大きいと、脳卒中を発症するケースが多くそのリスクは一般の人と比べると2.7倍になります。
夜間高血圧は心血管疾患のリスクが高くなるため注意が必要ですが、夜間の血圧は計測しにくいため、見逃されがちです。

そこで当院では、「長時間血圧測定器」を導入することで、より正確な検査を行うことが可能にしました。
本体は軽量・小型でケーブルレス電池を交換せず、入浴中も含めた最大14日間の1誘導全波形連続記録を可能に!!
24時間では捉えにくい発作性心房細動(PAF)検出などに有用な情報を得ることができます。また従来の電極用テープよりも薄いため、柔軟性に富んだ皮膚にやさしい素材で長時間にも適した安心できる検査方法を導入致しました。

ガンの早期発見で90%以上が治療可能

今日、日本人の2人に1人が、がんにかかり、3人に1人ががんで死亡しています。がんは、それほど身近な病気であるにも関わらず、自分のこととして捉えにくく、治らないというイメージを持つ方が多いようです。

しかし、医療のめざましい進歩により治療率は向上しており、従来の検査では発見できなかった小さながんも早期に発見できるようになりました。また、「早期発見」と「早期の治療開始」によって、がんの大半が治療できるまでになっており、早期がんである「ステージⅠ」の5年後の生存率は、多くのがんで9割を超えています。

このようにがんは早期に見つけられれば、決して恐い病気ではありません。「検診はめんどう」「がんは自分には関係ない」と思う方も多いと思いますが、40歳以上の方にとって、がんは非常に身近な病気です。多くのがんの要因はいまだに分かっておらず、がんを完全に予防することは不可能です。

しかし、がんを早期に発見し治療に結びつけることは誰にでもできることです。がんから命を守るためには、定期的な受診が一番の近道ということになります。

「診療無しで薬だけ」の怖さ

受診される際に、特に相談したいことがなければ、「いつもの薬がほしいだけなのに、なんでわざわざ診察室に入らないといけないの?」と、感じることもあるかと思います。

しかし、現在飲んでいる薬の副作用が出ているのに、気づかずに見過ごしてしまう危険性や、たとえ自覚症状がなくても、薬の種類や分量を変更する必要が生じている可能性を考慮することは大事です。
薬の中には、血中濃度が一定の範囲を超えると重い副作用が出てしまうため、毎回採血して血中濃度をチェックし、用量を調節しなければならないものもあります。

ただし、患者さんが特別な(やむを得ない)事情で来院できない場合、以下の①②③の条件のもと、患者さん本人の診察なしでも薬の処方をいたします(※この行為を当院では「薬のみ診療」と呼んでいます)

①患者さんの病状を熟知する代理人(直接看護している家族など)が来院すること。※代理人確認のため受付で「患者さん本人の保険証」をご提示いただきます.
②医師が代理人から患者さんの病状を確認すること。
③患者さんの病状が軽症で且つ安定している(または改善傾向である)こと。